過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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939: ◆Oe72InN3/k
2012/09/30(日) 13:47:26.23 ID:eVP4bQtW0
千反田はそう言い、ベンチから腰を上げる。

俺もそれにつられ、腰を上げた。

公園を出て、千反田は再び俺の方に振り向く。

える「本当に、今までありがとうございました」

える「私はとても、幸せでしたよ」

える「大好きです、折木さん」

える「それでは」

える「……さようなら、折木さん」

奉太郎「……ああ」

千反田は、また……とは言わなかった。

明確に、さようならと……別れの言葉を俺に告げた。

段々、段々と千反田の姿が小さくなっていく。

道路の脇に植えられた木の枝に雪が付き、その間を歩く千反田の後姿はとても、綺麗だった。

まるで桜道を歩いているような、そんな錯覚さえも覚えた。

千反田の姿はどんどんと小さくなり、もう少しで見えなくなってしまいそうな時に。

ふと、千反田が振り返った。


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