過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで竜吟虎嘯……だと……?」照「みっつめっ」【白糸台】
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599:静岡さんはネタ幅の広いお方やでえ[saga]
2012/09/16(日) 22:12:41.82 ID:3dQ9IuF5o
だが、私ももう子供ではない。
何事もなければ、先祖から受け継いできたこの業を、後の世に生きる者に受け継がせ、朽ちていく。
そんな役割を全うする事に対する不満を、押さえつける位は造作もなかった。

何事も、なければ。
転機が、チャンスが、機会が、目の前にあるのなら。
私は、その誘惑に勝てるのだろうか。



?「・・・妙な目をした女だ」



顔に大きな切り傷のある男。
この男は真っ当な世界を生きる者では無い。
だが・・・だからこそ、直感した。
この瞬間は、私の生涯に一度しか訪れてくれない、『転機』だ。


まともな未来など見えていない。
だが、一本の与えられた人生のレールを進んできた私には、一度道を外れる事でしか自由は掴めない。
正しさを、真っ直ぐに進む術だとするのなら。
真っ直ぐに進みたくない私は、一度悪に染まるしかない。

心でも、理性でもなく、魂で感じる。
『宮本武蔵の子孫』以外の存在に、今ならなれるのではないだろうか。
そうだ、思い出せ。
子供の頃に読み耽った、物語の英雄譚を。

こんな時、彼らは。
こんな時、彼らはいつだって。
物語の勇者の始まりは、いつだって。
勇気を出して、冒険に出たはずだ。

私にとっての、今がその時。
この場所から踏み出せば、全てが変わる、そんな気がする。
例え、どんな代償を支払おうと、その先に―――


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