94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/17(土) 02:37:24.76 ID:gkXa7IAIO
ーーーー友達一人助けられないで何が聖人だ、何が女教皇だ…………。
もう形振りかまってられなかった。役に立たない魔術師としてのプライドはあの少年に負けた時に粉々にされた。
今は同じ魔術師でもなく必要悪の教会の仲間でもなく、まだ許されるのなら親友としてあの子を助けたい。
神裂「……!」ギュー
それは聖人でもなく、魔術師でもないただ一人の人間神裂火織の純粋な意志と願いであった。
カエル顔「こういう時はなんて言うだっけ?………………ああそうだ。」
「その言葉が聞きたかった!!…………まあ冗談はさておき、彼女の治療は引き受けよう。」
神裂「どうかお願いします……。」
ステイル「僕からもよろしく頼む…………。神裂、僕らは不測の事態に対処できるようにはしておくぞ。」
カエル顔「治療自体はこの文字の部分を切り取るだけで、彼女の脳にかかる負荷を取り除けるからいたって簡単に済む。ただしそこから先はそっちのほうは頼んだよ?」
神裂「はい。」
カエル顔「じゃあそろそろはじめようか?」
カエル顔の医者はいつも変わらない涼しい顔で、神裂とステイルの二人はまるで最後の戦場に向かうような顔で手術室へ向かった。
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