過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 14:26:47.32 ID:0XXjShCvo


「それができるんだろう?」

 今度は、男の声がした。知らない声だ。……いや、知っている声だ。 
 わたしはこの相手のことを知らない、と確信する。
 でも、わたしはこの声を聞いたことがある。

 間違いようがない。この声は、お兄ちゃんの声だ。雰囲気が違っているけれど……。

「俺は」

 と声は言った。でも変だ。彼はそんなふうに自分のことを呼ばなかった。

「変えなきゃいけないんだ。いつまでも逃げてばかりはいられない。向かい合わなきゃいけないんだ」

 声を辿っているうちに、階段にたどり着いた。この会話はこの階段の上から聞こえてきているのだろうか。

「……なあ、明らかに、面倒な感じなんだけど」

「静かに」

 あからさまにやる気のないケイくんを嗜めて、わたしは階段を昇る。うしろで彼が静かに溜め息をついた。




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