過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 14:28:25.00 ID:0XXjShCvo

「どうして?」

 数秒の沈黙のあと、魔法使いがふたたび口を開いたようだった。

「どうしてそこまでこだわるの? あなたにはどうしようもないことだった」

「そうだよ。俺は無関係で、たぶん何の責任もない。でも、俺はあの子のあんな死に方を認めるわけにはいかないんだ」

「なぜ?」

「イライラするんだよ」

 憤った調子で男の声が荒くなる。わたしは少しだけ怖くなったけど、でもそれはびっくりしただけで、心の底から怯えたわけじゃない。

「無関係だった自分に腹が立つんだよ。いや、そうじゃないのかもしれない。でも他に言いようがない。上手く言葉にできない」

 とにかく――納得できないんだ。
 男の声がそんな言葉を放つ。
 わたしはノブを回す。
 
 ケイくんが何かを言うよりも先に扉を開いた。
 扉の向こうには、誰もいなかった。




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