過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 14:29:50.68 ID:0XXjShCvo

「それじゃあ、行ってらっしゃい」

 と彼女は言った。

「わたしはまだすることがあるから」

「……僕は、もういなくなっていいんだろうか?」

 いいと思う、と彼女は言う。
 でもそれは、あなたが必要のない人間だとか、ここにいても意味がないとか、そういう意味じゃない。
 というかね、そんなのはどうでもいいことなの。
 問題なのはね、あなたが世界にとって価値がある人間かどうかじゃないの。 
 この世界が、あなたにとって価値のある世界かどうか、なの。
 ここに来たこと、ここにいることは、あなたにとって価値のあることだったのか、それともまったく無意味なことだったのか。
 それだけでいい。あなたはね、別に世界に必要とされなくたっていい。そんなに遜る必要はないの。ぜんぜん。

 彼女は言いきってから笑った。生まれて初めての笑顔みたいに澄んでいる。

「ありがとう」

 と彼女は言った。 




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