過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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696:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:38:58.79 ID:lrkQRkuKo

 でも、ケイくんの場合は服が元に戻る。これは別の世界からあらわれた人間だから、らしい。
 でも、叔父bだって世界bからきた人間だ。
 彼の服が元通りにならないのは、単にこの世界に叔父の異世界同時間体(と魔法使いは呼んでた)が存在するから、らしい。
 異世界同時間体、つまりお兄ちゃんのことだ。
以下略



697:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:39:26.35 ID:lrkQRkuKo

 具体的に言うと――人物aが知らないはずの、人物bが知っている情報を、人物aが知ってしまう、などの現象が起こる。
 しかもその現象には結構幅があって、異世界同時間体=人物bの精神状況が抑うつ的だったりする場合なんかだと、
 人物aもまた抑うつ的になる。また、人物aが楽しい気分のときは、人物bも楽しい気分になる。
 同様に人物aが知っている知識や情報、人物aの思考などが、不意に人物bに流れ込むこともある。
以下略



698:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:39:54.48 ID:lrkQRkuKo

 ……なんていう長々とした説明を、受けた。

 ……いつうけたっけ?

以下略



699:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:40:22.08 ID:lrkQRkuKo




 十時過ぎに服屋に向かう。
以下略



700:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:40:51.81 ID:lrkQRkuKo

「とはいえ……」

 さすがに、なんかこう、許せない。
 お兄ちゃんもそういう人だった。服なんて着れればいいやとでも言いたげ。
以下略



701:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:41:18.89 ID:lrkQRkuKo

「とにかく、お金出すのはわたしなんだから」

「だから安いのを選んでるんだろう?」

以下略



702:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:41:59.23 ID:lrkQRkuKo

 結局服を選び終わったのは十一時を過ぎた頃だった。
 叔父bが伊達眼鏡がほしいというので、彼が選んでいる間、わたしは一度店を出て自販機でジュースを買って飲んだ。

 なんだか無駄に体力を使った気がする。
以下略



703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:42:47.23 ID:lrkQRkuKo

「わたし? わたしの何が?」

「見たこともないような顔をしている」

以下略



704:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:43:18.56 ID:lrkQRkuKo




 会計を終えて店を出る。叔父bは服を着替えた。着ていたものはビニール袋の中にまとめた。
以下略



705:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:43:47.86 ID:lrkQRkuKo

 叔父bとお兄ちゃんの思考、経験、記憶はそれほど大きく異なっているからだ。
 仮にそれがどちらかに流入すれば、行動にも変化が起こる。当たり前のように。
 結果、未来は大幅に変化するだろう。
 
以下略



706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:44:14.59 ID:lrkQRkuKo

 うーん。

 確認するだけなら……。
 しかし、なんだかこれって変だ。そもそもお兄ちゃんと叔父bは別人なわけで、こんなことをするのは精神的浮気というか。
以下略



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