過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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2012/12/12(水) 15:45:31.56 ID:lrkQRkuKo
わたしは自分が何故、こんな話を始めたのか分からなかった。
もしかしたら、銭湯で"わたし"と話したのも、無関係じゃないのかもしれない。
「……どっちにしろ、あなたは一度あの子に会っておくべきだと思う」
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2012/12/12(水) 15:45:58.41 ID:lrkQRkuKo
◇
店を出ると、叔父bもケイくんもいなくなっていた。
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2012/12/12(水) 15:46:40.69 ID:lrkQRkuKo
「今平気?」
「……うん。割と平気。どうしたの?」
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2012/12/12(水) 15:47:07.22 ID:lrkQRkuKo
巻き込まれた人間が超常現象を起こすのは、世界移動の際に行使された魔法使いの魔力が肉体に残留するからだという。
その魔力を、巻き込まれた人間は強い感情を持つことで行使できる。らしい。
「……じゃ、これはどういうこと。わたしの傍にいたくなくなったってこと?」
以下略
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2012/12/12(水) 15:47:47.04 ID:lrkQRkuKo
「ねえ、今から会いにいってもいい?」
電話の向こうに沈黙が下りた。
わたしは後悔した。
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2012/12/12(水) 15:48:29.55 ID:lrkQRkuKo
◇
三十分後、わたしはショールームにいた。相変わらずドアが並んでいる。
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2012/12/12(水) 15:49:03.85 ID:lrkQRkuKo
『どうして?』
男と女、二人の会話だ。
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2012/12/12(水) 15:49:46.92 ID:lrkQRkuKo
何かを憎む、何かを求める、強い感情だった。そして、手に入らないことを悲しむ、強い感情だった。
それはあまりにしたたかにわたしの心をかき混ぜる。
強烈な感覚がわたしの肉体を支配した。
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2012/12/12(水) 15:50:57.29 ID:lrkQRkuKo
◇
意識を失なっている間、夢を見ていた。
あるいはそれは夢ではないのかもしれない。
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2012/12/12(水) 15:51:23.89 ID:lrkQRkuKo
「そんなの、俺が知るわけない」
「そうだね」
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