過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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726:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:12:21.94 ID:h1CoNVIXo

 水の気配。……どこに向かえばいいんだろう。いまはいつなんだろう?
 わたしのポケットには例のスマートフォンが入っている。わたしはそれを取り出した。でも無駄だった。
 日付も時刻も分かったけれど、その日付や時刻がどのような意味を持つのか分からない。
 
以下略



727:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:12:54.30 ID:h1CoNVIXo

 そうなんだよ、とわたしは思った。ここが行き止まりなんだよ。
 わたしの限界はここなんだ。でもそれはずっと前からそこにあったんだ。
 水の中、溺れながら助けを求めたときからずっと、それは影のようにわたしに張り付いていた。

以下略



728:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:13:21.60 ID:h1CoNVIXo

 魔法使いの姿は見つからない。控室の出口も見つからなかった。
 わたしはこの状況について考える。閉じ込められているのだろうか? なぜ?
 何のために? どうして? 心当たりがまったくない。
 わたしが邪魔だから? 必要じゃなくなったから?
以下略



729:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:13:49.45 ID:h1CoNVIXo

 とりあえず、歩いてみる。でも何かを期待したわけじゃない。誰かと会うことを期待したわけじゃない。
 会いたかったけれど。
 
 でもわたしが探しているのは「出口」だ。
以下略



730:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:14:47.04 ID:h1CoNVIXo

 水の中。
 波紋が浮き立つようにわたしの身体を絡め取る。

 気付けばわたしは水の中にいる。でも、ちっとも苦しくない。
以下略



731:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:15:52.18 ID:h1CoNVIXo





以下略



732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:16:37.94 ID:h1CoNVIXo

「どうした?」

 と彼は訊ねる。わたしは仕方なく答えた。

以下略



733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:17:14.44 ID:h1CoNVIXo



 もういいじゃないか、とわたしは思う。別にもうどうだっていいじゃないか。
 何をやったところで意味なんてないんだ。
以下略



734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:17:41.20 ID:h1CoNVIXo

「――?」

 でも違う。

以下略



735:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 19:18:10.31 ID:h1CoNVIXo

「……なに、これは」

 とわたしは訊ねた。ケイくんは困惑している。

以下略



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