過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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2012/12/18(火) 19:19:19.03 ID:h1CoNVIXo
要するにどこかの段階で――事態は破綻したのだ。
目の前に座るお兄ちゃんの隣には、ポテトを齧りながら窓の外を眺める姪bの姿がある。
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2012/12/18(火) 19:19:52.76 ID:h1CoNVIXo
姪bは静かにお兄ちゃんに視線をうつしながら、自分の分のシェイクのストローに口をつけた。
けれど中身は既に空だったらしく、彼女は少し残念そうにカップを置きなおした。
お兄ちゃんは自分の分のシェイクを彼女に差し出しながらもう一度促した。
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2012/12/18(火) 19:20:38.68 ID:h1CoNVIXo
「わたしはケイくんと話をした。何が起こっているのか。でも、彼の話とわたしの話は食い違っていて……」
そう、ひどく食い違っていた。わたしは自分の頭がおかしくなったのかと思った。
だってそれは本当に記憶にないことばかりで。でも状況は、記憶よりもケイくんが正しいと言っていたのだから。
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2012/12/18(火) 19:21:06.82 ID:h1CoNVIXo
「だから怒りもする。――そのあとは?」
「ケイくんはショックで黙り込んじゃって、その子とわたしと彼は、物置でずっと何も言わずに黙ってた。
そこに世界bの――」
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2012/12/18(火) 19:21:34.54 ID:h1CoNVIXo
「……ところで、君が控室で目を覚まして、あの子――姪aと会って、ケイくんと話をして、認識の食い違いを自覚した日」
お兄ちゃんは確認するような口調だった。
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2012/12/18(火) 19:22:03.14 ID:h1CoNVIXo
そして彼は口を開く。
「世界bの僕は、"この世界の姪"に執着がありそうな感じだったかな?」
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2012/12/18(火) 19:22:29.60 ID:h1CoNVIXo
「『代わりがいるからどうでもよくなったのか?』と君は言ったけど」
わたしは自分が、ついさっき、本屋の前でその言葉を発したことを、既に忘れかけていた。
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2012/12/18(火) 19:23:39.27 ID:h1CoNVIXo
まぁ、それについては確認できないことだからおいておこう、と彼は言う。
何の話なのか分からない。わたしには見えていないものが、お兄ちゃんには見えているんだろうか。
彼は考え込むような表情になる。わたしは。
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2012/12/18(火) 19:24:27.30 ID:h1CoNVIXo
「僕は別に君たちの目的だとか、魔法使いの目的だとか、事象を引き起こす具体的な手段なんかが知りたいわけじゃない。
僕が知りたいのは、僕の姪が、この世界における、この時間における僕の姪がどこにいるかなんだ。
そして、どうすれば、どこに行けば彼女をとりもどすことができるかどうかなんだ。
理屈に合っていようがいまいが関係ない。僕には、彼女をとりもどす以外の終わりなんていらない」
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2012/12/18(火) 19:25:12.91 ID:h1CoNVIXo
「後半の質問には、僕は一切答えられないけど、前半の質問には答えられる」
そしてお兄ちゃんは言った。
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