過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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752:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/23(日) 15:11:48.53 ID:ox1jzL0Fo




「ところで……」

 ショールームに向かう途中、わたしはお兄ちゃんの背中に声を掛けた。

「あなたは、いったいどの程度状況を把握できているの?」

 お兄ちゃんはわたしの質問に、少し不思議そうな顔をした。
 けれどそれは一瞬のことで、彼は納得したように溜め息をつく。

「きみの正体くらいは」

 とお兄ちゃんは言う。わたしは緊張すらしなかった。
 さっきまでの話でも、わたしは自分の正体を決して洩らさなかった。 
 ただ、自殺した結果、魔法使いに力を借り、この世界にやってきて、未来に分岐を作る可能性を得た、と話しただけだ。

 それでもお兄ちゃんには、他にもたくさんのヒントがあったのだろう。
 あっさりと、わたしの正体を見抜いているわけだ。

「なんて言い方は悪趣味か?」

 お兄ちゃんは笑いかけて、ためらうようにそれを押さえた。




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