過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智紀「……その５」【龍門渕】

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37: ◆0CXAHEj7Mc[sage]
2012/09/11(火) 20:07:59.59 ID:7T2PWi8b0
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衣が消えた。

昨日、もしくは一昨日、一緒に寝ていたはずの衣がいくらかのお金とともに消えていた。

最初は、先に起きたんだと思っていた。

しかし透華さんも一さんも智紀さんも純さんも……ハギヨシさんでさえもその姿を見ていないそうだ。

京太郎「衣っ!! 衣っ!!」

がむしゃらに外を走って彼女の名前を叫ぶ。

返事は無い。

……衣が消えて二日目。

借金返済まで残り4日。

それでも衣は見つからない。

だけど探す、どことは言わず探す。

思い当たるところも、思い当たらないところも全て

……そして、それが俺の下についたのは三日目だった

京太郎「……俺宛にDVDですか?」

ハギヨシ「ええ……」

京太郎「……ありがとうございます」

受け取る。

子供について、と書かれていた。

……何と無く嫌な予感が起こる。

一刻も早くこれについて確認したい。

……テレビがある場所というとリビングしかない。

部屋に向かうと透華さんがテレビを見ていた。

のんきに……というよりはニュースを見て衣さんの消息を探そうとしている感じだった。

透華「……あら、須賀君」

京太郎「……透華さん」

透華「……それはなんですの?」

京太郎「俺宛にDVDが届いたそうです」

京太郎「……なので、ここのテレビを使わせて欲しいのですが」

透華「……それは急ぎの用?」

京太郎「ええ……おそらく」

透華「そうですの……では構いませんわ」

京太郎「ありがとうございます」

早速DVDレコーダーを起動する。

……簡略すれば、本当に子供についての話だ。

ただ子供の生態をなぞっている。

……どうして俺宛に送られてきたのかわからないが、こうして送られてくるのなら何か意図があるのだろう。

しばらく見続けると大きな文字で『――子供の性について――』と表示された。

ぱ、と画面が切り替わる。

いくつもの肌色と重なった衣さんがそこにはいた。

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