142: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:29:30.16 ID:TvJv0Pak0
しかしながら春には全く逆の側面もあるのだった。
春は出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。
実際、ここ神山高校からも、何人かの教師が去っていった。
俺はその教師等とは特に親しくはなかったので、実感としては薄いものだったが。
終業式のとき、泣いてる生徒もいたっけな。
だが俺には関係のないことだ。そのときはそう思っていた。
さっきの感覚がふと甦る。
奉太郎「千反田……」
俺は首を横に振る。
春の別れは三月と決まっている。もう四月。いくらなんでも季節外れに過ぎると言うものだろう。
奉太郎「戻ろう……」
柄にもない不安を打ち消すため、俺は部室へと戻って行った。
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