19: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:16:17.61 ID:La4hkDje0
里志「何だい? 千反田さんと何かあったのかい?」
ぐっ、鋭い奴め。
奉太郎「いや、何かってわけじゃない……」
あいまいな返事をする。
奉太郎「お前はこれから古典部に?」
里志「いや、今日は別の用事があるんだ。と言っても、急ぎじゃないから、親友の生態観察に勤しんでいたわけさ」
奉太郎「お前は、伊原の観察でもしてろよ」
里志「ハハハ、それは勘弁。そう言うホータローこそ、部活には行かないのかい。
外はこんなに晴れてるのに、帰りもせず、部活にも行かないなんて、ホータローらしくないじゃないか」
奉太郎「たまには、蓄えられた知を取り込む行為も、悪くないと思ってな」
里志「そうかい。ま、したいことをするのが、一番いいよ。
それじゃ、僕はそろそろ行こうかな……」
見送ろうと、手を上げようとすると、思い出したように里志が言った。
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