過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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38: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:28:22.40 ID:La4hkDje0
沈黙を破ったのは、千反田。

える「その、どこから話したものか……」

奉太郎「なあ、千反田。俺にはよく分からないんだが、お前の問題とはどういうことだ?
以下略



39: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:29:08.01 ID:La4hkDje0
確かにそうだ。だが怒ってないって?

奉太郎「じゃ、じゃあ何でさっき俺が部室に入ってきたとき、俺にそっぽを向いてたんだ?
   俺は、てっきり……」

以下略



40: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:29:42.06 ID:La4hkDje0
はあ? ますますわけが分からない。

千反田はかすかに頬を染めて言った。

える「その、さっき折木さんの方を向かなかったのは、な、泣きあとを見られたくなかったからです!
以下略



41: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:30:17.86 ID:La4hkDje0
すると千反田は、ますます頬を染めた。

える「いえ、その、さっき折木さんが来る前に少し泣いていたんです……
  あの、これ以上は……」

以下略



42: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:30:50.05 ID:La4hkDje0
いや、まだだ。まだ最大の謎が残っている。

奉太郎「それじゃあ、最後の質問だ。
   どうして俺が昨日のことを謝ったら泣き出したんだ?
   正直わけが分からなくて、戸惑ってるんだ」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/11(火) 20:31:40.48 ID:La4hkDje0
千反田はそこでまた、顔を曇らせた。

胸が少し、チクリと痛んだ。

える「それは……。
以下略



44: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:32:21.34 ID:La4hkDje0
生唾を飲み込む。二人の間に緊張が走る。

える「わたしが泣いたのは……、わたしが折木さんのことを好きだからです。
  折木さんの言葉が、悲しかったからです!」

以下略



45: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:35:09.33 ID:La4hkDje0
何てことだろう。俺は自分のことしか考えていなかった。

決して望んだことではなかったのに。

俺がしたことは、目の前の少女を泣かせ、あまつさえ、秘めていた心の内を白日の下に曝け出すことだった。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/11(火) 20:35:48.81 ID:La4hkDje0
10分ほど経った。

俺はまだ呆けていた。

千反田は既に泣き止み、今は鼻をかんでいた。
以下略



47: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:36:31.80 ID:La4hkDje0
奉太郎「すまん、千反田。やっぱり俺は馬鹿だった」

える「折木さん、それは……」

奉太郎「いや、言わせてくれ。本当に自分でも呆れるくらいなんだ。
以下略



48: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 20:37:33.58 ID:La4hkDje0
奉太郎「さっきお互い、今まで通り付き合おうって言ったな。
   あれは無しだ」

途端千反田の顔が曇る。

以下略



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