過去ログ - 上条「迎えに、来たよ」フィアンマ「…うん」
1- 20
17:ああ、こわれた  ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/09/12(水) 00:50:13.20 ID:zLGd1hxm0

当麻が日本に帰ると聞いた時。
家が燃え一人"幸運"にも助かって教会に引き取られる事が決定したということもあり。
情けない事だが、泣きに泣いた。
まだまだ一緒に居たい。沢山遊びたいと。

『やだ…かえらないで、ずっといたりあにいたらいいよ、いっしょにいて、』
『…ごめんな』

当麻も帰りくないとは思っていたのか、非常に申し訳無さそうな表情で俺様の頭を何度も撫でた。
幾度もの謝罪を重ね、頭を下げ、一緒に泣きながら別れを惜しみ。
ならば文通をしよう、と二人で取り決めた。一緒に居られないのであれば、せめて。

『じゃあ、…てがみ、ぜったいだすから、みはいるもだせよ』
『うん、だす…ぜったいだ、…す、…』
『……そ、そうだ! えっと、おとなになったら、はくばにのってむかえにいってやるよ』
『え……?』

はにかみつつ、当麻はそう言った。
どんなに過酷な地獄に俺様が堕ちても。
手紙が来なくなっても(俺様が送れなくなっても)、必ず迎えに行くと。

『…しろいおうまさん、たかそうだね』
『げんじつてきなこというなよ、ゆめないなあ…』
『まってるね』
『うん、やくそく』

小指を絡ませ、泣きそうになりながらも唄を唄い。

『ぜったい、ぜったいぜーったいむかえにいくからな』
『うん…ぼくのこと、わすれない、でね』
『わすれない。…あ。あと、むかえにいって、ちゃんとおれたちがおれたちのことわかったら、けっこんしような』
『けっこん?』
『けっこん! そしたら、もうずっといっしょにいられるだろ?』
『…とうまだいすき!』
『っわ』


絶対の約束。
今思えば同性で結婚など出来ないのだが、それでもいいと、きっと言ってくれるだろう。
こんな歪んだ世界より遥かに遥かに愛おしい、俺様だけの、優しい英雄。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
160Res/126.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice