過去ログ - P「企画名:アイドルマスター短編集」
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1: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 02:54:24.50 ID:icbozaIAO
内容
>>1がアイドルマスター短編を書く。

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2: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 02:59:55.78 ID:icbozaIAO
「家無き伊織」


もう十年も前になる。
当時新人プロデューサーだった俺は担当アイドルを送り届け、いざ自分も帰ろうとした夜道。
以下略



3: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:08:23.58 ID:icbozaIAO
伊織「ほら朝よ、さっさと起きなさい」

2LDK、お世辞にも広いとは言えないこの空間が私の住むお城。

P「あー……おはよう伊織」
以下略



4: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:13:37.14 ID:icbozaIAO
少女は迷子だった。

幼いその言葉から得られる情報は少なく、名前は「いおり」で名字は不明。そして家族とはぐれて気づいたらここに居たとのこと。

夜遅く、交番や警察署も遠い。
以下略



5: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:26:29.00 ID:icbozaIAO
P「おいおい、またパスタかよ……」

伊織「文句があるなら食べなければいいでしょ!安い、早い、旨いに文句があるならね!」

「「いただきます」」
以下略



6: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:30:57.30 ID:icbozaIAO
伊織に捜索願いは出されていなかった。
まだ家族も混乱しているのかもしれないと思い、警察に伊織を預けて会社へ行った。

少し早く退社した俺はもう一度警察へ足を運び、そこでまた泣いている兎を見つけるのだ。

以下略



7: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:38:40.93 ID:icbozaIAO
伊織「……土曜日は暇ね」

掃除も、洗濯も終わるとやることがなくなる。学校の勉強は完璧なのでやる必要はない、趣味もない。

伊織「寂しい女ね……」
以下略



8: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 03:50:36.67 ID:icbozaIAO
引き取ってから数ヶ月、彼女の両親は見つからなかった。

引き取ってから一年、彼女の両親は見つからなかった。彼女は保育園の演劇で主役をやった。

引き取ってから二年、彼女の両親は見つからなかった。彼女は小学生になった。
以下略



9: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:00:36.65 ID:icbozaIAO
伊織「邪魔するわよ」

765プロ、子どもの頃から通っているけど、未だに事務所が大きくなることはない。

売れてないわけでは無いのに、不思議なものね。
以下略



10: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:02:39.85 ID:icbozaIAO
彼女をどうするか。




以下略



11: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:08:06.37 ID:icbozaIAO
家に帰って再放送のドラマと、色彩効果バツグンのアニメと、765プロが誇るアイドル達の活躍を見た後。

P「ただいま」

アイツが帰ってくる時間。
以下略



12: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:11:11.52 ID:icbozaIAO
いおり「ママ、どこいっちゃったの?」

……わからない。

いおり「ママ、私のこと嫌いになっちゃったの?」
以下略



13: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:29:12.94 ID:icbozaIAO
P「なあ伊織、本当の家族に会おう」

伊織「……嫌よ」

P「考えてきたんだ、伊織を家族に会わせる方法を!」
以下略



14: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:40:38.75 ID:icbozaIAO
十年前。

私は水瀬を家出した。

好奇心だった、自分がいなくなったらあのパパとママはどんな顔をするだろうか。
以下略



15: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:47:38.81 ID:icbozaIAO
私を救ってくれたのは。

P「すいません、あの子を引き取ることってできませんかね?」

アイツだった。
以下略



16: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 04:55:01.40 ID:icbozaIAO
伊織「私はあんな家族のとこへ戻りたくない!アンタだけがいれば――私は何にもいらない!」

告白した。

憎悪も、愛情も、包み隠さず。
以下略



17: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 05:00:28.99 ID:icbozaIAO
P「お前は自慢の娘だ」

P「そんなお前が、わざわざ会いに行く必要は無い」

P「後悔させて謝りに来させるんだ、水瀬を」
以下略



18: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 05:02:56.03 ID:icbozaIAO
伊織「アンタを、信じているから――」




以下略



19: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 05:07:50.62 ID:icbozaIAO
これは後に歴史に刻まれることなるアイドル伊織と、それを支えた家族の物語である。

「家無き伊織」完


20: ◆t7RUUQ/qaU[sage]
2012/09/14(金) 05:09:11.18 ID:icbozaIAO
こんな感じの短編を書くぺろ、いおぺろ。

不定期ぺろ。


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2012/09/14(金) 05:27:27.08 ID:hzbOy0y4o
乙。
面白いから期待させてもらう


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