過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
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182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/18(木) 21:36:40.61 ID:34106HQPo

「それでも家族の安全を天秤にかけるなら部隊を頼るはずでしょ」
「儂に言われてもな」
 腕を組んでバジルはうめいた。

 先ほどのドナートの不審な様子といい、何か引っかかった。
 バジルはひとしきり首をかしげた後、お手上げのジェスチャーをした。
「若いもんの考えることは分からんの」

 だからまだそんな言葉を言う歳には早いでしょうに。苦笑を噛みしめて、ふとティナは思い出した。
「そういえば、彼があんな時間に外郭付近にいた理由って何なのかしら」
「確かなことは言えん。だが逃げ出そうとしていたのかもな」

 意味がよく呑み込めずにバジルに目で問いかけた。
「いや。夜遅く、町の境界付近。そんな状況から想像できるのは密入出ぐらいでの」
 老人はティナをちらりと見て指を一本立てて振った。
「植物域の外郭には大抵抜け道があるもんじゃ。そこからの出入りを手引きする輩もな」
「なるほど」



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