過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/18(火) 16:32:47.58 ID:BQI/53GXo

 部屋には小さいが姿見も掛かっている。ちょうど彼女の正面だ。
 手配書の似顔絵と瓜二つの顔がそこに映っていた。

 ただし、手配書の少女と違い、髪は短く切ってある。
 灰色に近い銀髪は、やはりあの人が好きだと言ってくれたので切るのは本当に嫌だった。

 手配書との違いは髪の長さだけではない。
 あの頃と違い、立った半年で自分はずいぶん擦り切れた。
 手配書の活発そうな目をした少女は、姿見の中で暗く陰った視線をこちらにくれている。

 目に見える変化だけではない。
 失ったものは多い。

 その時ドアがノックされた。間髪いれず開く。
 慌ててフードと黒布を直そうとして失敗するティナを見て、老人――バジルが笑った。



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