過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:38:02.55 ID:1yMkeaxgo

「で、ラクリマとやらはどこにいるんかいの」
「俺の話を聞いてなかったのか」
 声に嫌味を混ぜて睨む。

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:38:37.83 ID:1yMkeaxgo

 停留所の入口にいた組合員に声をかけると、その男はわずかに顔をしかめて見せた。
「……何の用でしょうか」
「ラクリマという男を探している。入るぞ」

以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:39:15.87 ID:1yMkeaxgo

「おい」
 ティナは声を上げた。
「そこのお前たち、止まれ」

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:39:48.34 ID:1yMkeaxgo

 ティナは。ティナは不意に喉をさかのぼってくる何かを感じて、それをそのまま吐きだした。
「ヴィル、フレェェェェド!」

 男の顔は知っていた。ああそうとも、あの日から片時も忘れたことなどない。忘れようとすると夢に出る。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:40:16.97 ID:1yMkeaxgo

 男はぼんやりとこちらを見ていた。
「そしてお前は俺の最も大切な人をそこで殺した!」
 一歩近づく。
「俺は――お前を追ってここまで来た!」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:40:43.05 ID:1yMkeaxgo

 変化が終わる。
 翼を広げ、ティナは雄叫びを上げた。

 危険を察して他の人間が避難を始めた。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:41:09.25 ID:1yMkeaxgo

 信じられない思いで瞬きする。
 確かに自分の異形は攻撃に特化しているとは言い難い。
 それでも異形に人間の身体能力で応じるなど正気の沙汰ではない。

以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:41:37.54 ID:1yMkeaxgo

 じり、と構えたまま間合いを測る。
 対して、相手は人間であった時と同じく棒立ちのままだった。
 まるでこちらを忘れているかのようだ。

以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:42:03.54 ID:1yMkeaxgo

(どういうことよ!)
 理不尽だ。

 揺れる視界を相手に向ける。相手はさらに崩壊を進めていた。
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:42:29.83 ID:1yMkeaxgo

 ティナの御使いは、本来防御に特化した異形だ。
 このように鎧と翼で身体を包むことでほとんどの威力を無効化してしまう。
 つまり、これで敵の次の攻撃が最期の一手となるということだ。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/19(水) 17:43:24.29 ID:1yMkeaxgo

「間抜けじゃのう」
「うるさい!」

 唐突に後ろから聞こえたバジルの声に怒鳴り返す。
以下略



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