過去ログ - 槍兵「竜騎士になりたいんです」 役所「無理です」
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[saga]
2012/09/17(月) 21:37:50.94 ID:6CL/DRn00
―――城内 パーティー会場
貴族「竜騎士様、この度、調査隊隊長の拝命おめでとうございます」
竜騎士「ありがとうございます。 これもひとえに、あなた方貴族達が国を支えて下さるからですよ」
貴族「いえいえ、もはや我らなどは建前だけの・・・・・・形ばかりの貴族でしかありません。 今となっては財の方も、あってないようなもの。 何かにすがらねば生きていけないのは、むしろ平民よりも我々のような者達です」
竜騎士「戦時中は、その財に助けられた部分も多い。 国の財政も安定してきた今なら、当時の功労に補償が働くでしょう」
貴族「はっは・・・・・・。 そうだとよいのですがね。 徐々にではありますが、国も大きく変わろうとしてきている。 期待したいところではあるのですが・・・・・・」
竜騎士「・・・・・・」
貴族「そういえば、竜騎士様はもうお聞きになりましたか? 魔法部隊のことを?」
竜騎士「・・・・・・いいえ。 どういったお話でしょう?」
貴族「どうやら、財政の建て直しをはかるいったんで、魔法部隊の軍縮が決定したらしいのです」
竜騎士「魔法部隊の軍縮、ですか・・・・・・」
貴族「ええ。 最近では魔法部隊の働きもめざましく、まるで疲れも知らず、魔力の枯渇すら感じられないほど活躍されていた部隊ですが、やはり財政難の煽りを受けてしまったようですね」
竜騎士「そうでしたか・・・・・・。 我が国の誇る部隊が・・・・・・」
貴族「まぁ、これまでが少し大きすぎるくらいの部隊だったものですが、竜騎士様は個人の活躍で大隊規模の働きをなされているのです。 総合的な面を見て、余剰戦力を調整したと考えれば、妥当なところなのではないでしょうか」
竜騎士「・・・・・・」
貴族「確かに、我が国の戦力を支えてきた部隊が縮小されるのは哀愁を誘うものがございます。 なれど、これも国のため、ひいては、平和へと歩み始めた結果と考えれば、前向きにとらえることも出来ましょう」
竜騎士「そうですね。 その通りだと、思います」
貴族「ただ、もしかしたら、そのことをよく思わない者達が出てくることがあるかもしれません。 しかし、そんな時こそ、古き考えに縛られ、時代の変革についてこれない膿を出し切るよい機会となるでしょう」
竜騎士「そのおっしゃりよう、随分と乱暴な意見にも聞こえますが」
貴族「政とはそういうものでございます。 より良き国、より良い未来のために、誰もが当事者となる。 今の時代、誰一人として、政に関わらないものなどいないのですよ」
竜騎士「・・・・・・」
と、竜騎士と貴族が話しているところに、司令が近づいてきた。
司令「竜騎士、少しいいか?」
竜騎士「司令? はい、大丈夫です」
貴族「竜騎士様、調査隊の無事をお祈りしています」
竜騎士「はい。 では・・・・・・」
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