過去ログ - 槍兵「竜騎士になりたいんです」 役所「無理です」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/09/17(月) 22:57:30.31 ID:6CL/DRn00
その時だった・・・・・・。

何かの影響で、大気と大地が振動したことが、肌を通して理解できた。

目線を上げて、霞んだ目で正面を見れば、現実とは思えない不思議な光景がそこにはあった。

まるで、風で吹き上げられる木の葉のように、次々と敵の魔物たちがきりもみしながら宙を舞っていたのだ。

何が起きているのか理解する間もなく、王国軍に対して勢いを増していた魔物達が、次々と吹き飛んでいく。

そして、そればかりか、太陽を遮るように曇っていた空からは咆哮の後にその口から火球を放つ大翼を広げた漆黒の竜まで現れた。

大空から降り注ぐ火球は空を飛ぶ魔物も、地を進む魔物も、区別無く燃やし尽くし、炭化させ、風化していく。

これは、死に瀕した己の抱いた幻想か・・・・・・。

もしくは、黄泉の国に片足を踏み込んだが故に見る死の世界か・・・・・・。

左目には頭から流れた血が入り、もはや視界も朧気な状態となっていた槍兵には、すでに何が現実で、何がそうでないかが分からなくなっていた。



ただ、これだけは覚えている。



眼前の魔物がより密集している場が、突然爆ぜた。 その爆音で一瞬戦場は静まり返る。

その中心にクレーターが出来上がり、さながら、劇場舞台に一人佇むように、その男は立っていた。

遙か天空より飛来し、手にした槍を狙った標的へとその体ごと武器と成して落下攻撃を行う彼の者が持つ特有の技術。

忘れもしない。 まさに、竜騎士という名の英雄が大地に光臨した瞬間だった。


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