過去ログ - 槍兵「竜騎士になりたいんです」 役所「無理です」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/09/20(木) 02:30:20.73 ID:DffO6RnA0
竜騎士「そう。 竜の心臓とは、希少価値の高いアイテムとしてその道では知られている。 何しろ、膨大な生命エネルギーが、魔力として封じ込められているわけだからな。 滅多に見れるものじゃない」

竜騎士「消費された後の結晶も、魔力をため込むことが出来るという特異性から、その存在は重宝されているが、現存する数は少ない」

副官「では、これが司令の言っていた・・・・・・」

竜騎士「いや、それはないだろう。 我々が調査目的でここへ来たのは、鉄鋼業に使える資源を探しに来るためだ。 これは、見ようによっては鉱石と言えるかもしれないが・・・・・・」

副官「そう、でしたね」

竜騎士「しかし、これは異常だ」

竜騎士の手に持つ竜の心臓は、淡い光を時折放ち、微かな熱も帯びていた。

竜騎士「魔力が、消費されずに存在しているなど・・・・・・」

竜騎士「よくぞ今まで何もなかったものだ。 これでは何かの拍子で衝撃が加わったら、指向性を持たない竜の心臓に蓄えられた純粋な魔力が暴走するぞ」

副官「さしずめ、破裂寸前の風船と言ったところでしょうか」

竜騎士「そんなものじゃない。 一歩間違えれば何もかも吹き飛ばす。 ・・・・・・言うなれば、噴火秒読みの活火山だ」

副官「それは、不味いですね」

竜騎士「ああ。 今は封じられた魔力も安定しているようだが、何らかの形で魔力の影響を受けたら・・・・・・。 衝撃など加えずとも、最悪、この洞窟ごと半径数十キロは吹き飛ぶ。 それほど、扱いの難しい危険な代物だ」

副官「なんと・・・・・・。 衝撃にも、魔力にも敏感とは・・・・・・。 確かに、危険極まりないシロモノですね」

竜騎士「だが、それを欲する者がこの世界にいないと言い切れないのが、これをアイテムと呼ぶようになってしまった原因なんだがな」

副官「・・・・・・では、急いで待避しましょう。 このことは、おって司令に報告を」

竜騎士「そうだな・・・・・・」


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