過去ログ - える「折木さんも…ご経験がおありなんですか?」奉太郎「」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/09/16(日) 04:27:21.49 ID:2r6A/1tO0
「三、三だ。俺がこれからも遠垣内とよろしくする関係にある」
「そうなんですかっ?」
 だから、近いと言っている。いや、口には出していない。段々、刑事に詰問される容疑者の気分になってきた。
「いや、そんなつもりは今のところない。あ、今その気になったぞ。うん、そうだ、お世話になった先輩だ、年賀状のやり取りぐらいするかもしれんぞ」
「嘘はいけません! だって折木さん、私とだって年賀状のやり取りをしていないじゃないですか!」
 ぐ、ばれたか。俺は伊原にも、聡にも、千反田にだって年賀状を送ってはいない。年末に直接会ったのだから、年賀状なんて送る必要ないだろう、と反論したら、では誰かに送ったのですか、と聞き返されて手詰まりだ。
「あー、とにかくだ」
 俺は千反田の肩をそっと押し返し、頭をかいた。
「これ以上は推理できん。そのいずれでもないんだったら、遠垣内に直接訊いてみる以外ない」
「そんな、諦めたら駄目ですよ折木さん!」
 何が駄目だというのだ。
 俺は頬杖をついて、お盆に乗ったお菓子に手を伸ばした。千反田がいつも、家のもらい物を持ってきてくれているのだ。かなりのエネルギーを消費したから、糖分を脳に送らねばならない。銀紙の包みを開けてチョコと思しきお菓子を口に放り込む。アルコールの味がする。ウィスキーボンボンだった。このお嬢様は、去年ウィスキーボンボンで酔っ払ったことを反省していないのか。お盆の上には同じ包みの物はあと三つある。俺が片付けてしまうとしよう。


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