過去ログ - 雪歩「その手」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:40:29.32 ID:+1h5mk+to

「そういえば最近、プロデューサーに会ってなかったなぁ」

平坦な声が、私しかいない事務所に吸い込まれていく。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:41:21.94 ID:+1h5mk+to

忙しそうだもんね、プロデューサー。

もっとも、その仕事も私のためのもの、ではなくなっちゃったんだけど。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:42:06.22 ID:+1h5mk+to

特にまずいことをした、というわけではない。

むしろ、私はプロデューサーと二人三脚で、アイドルとしては悪くないスタートを切っていた。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:42:41.14 ID:+1h5mk+to

『一人のアイドルをトップに導く前に、
所属する複数人の研究生をある程度の水準まで押し上げたいと思うのだが、どうだろう。
事務所としても、所属アイドルの底上げを図りたいんだ。
なに、君の手ならさほど時間はかからないだろう。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:43:32.46 ID:+1h5mk+to

私はともかく、
万が一、ほかのデビュー済みの子たちが今の地位から転げ落ちたら、
事務所は破滅の一途をたどるかもしれない。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:43:58.30 ID:+1h5mk+to

でも、これでよかったんじゃないかなぁ。

ふとそう思ってしまう時がある。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:44:47.87 ID:+1h5mk+to

それだけならまだしも、
男の人が苦手な私は、仕事先の人はおろか、
プロデューサーとまともに話すのでさえ、普通では考えられないような時間をかけた。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:45:42.81 ID:+1h5mk+to

プロデューサーは、毎月の第三水曜日に私とミーティングをしてくれた。

実際はミーティングと称して、
買ってきたお弁当を事務所で食べて、
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:46:11.26 ID:+1h5mk+to

そのまま腕を上げて、お気に入りの腕時計を確認する。

もう事前に言われていた時間だ。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:46:45.81 ID:+1h5mk+to

何をして時間をつぶせばいいんだろう。

誰かに電話でもしようかなぁ。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:47:12.75 ID:+1h5mk+to

ダメダメ。このままだと寝ちゃいそう。

せっかくだから、しっかりお化粧しないと。

以下略



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