過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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52:1[saga]
2012/10/06(土) 18:17:32.26 ID:wJeHMX9v0
「あの場の雰囲気にいたたまれなくなっていたのも確かでな。やり方に問題はあったが連れ出してくれて……その、感謝している」
「は」

そう言うと少佐はバルコニーの端まで歩いていく。
後ろについてそばまで行くと、青白い月明りに照らされたガリアの広大な大地が眼下に広がっているのが目に入った。

「いい風だな」
「は」
「…………さっきから貴様はそればかりだな。こんなところに連れ出しておいて」
「も、申し訳ありません」

私の慌てようがおかしかったのか、少佐は少し笑う。
バルコニーの手すりに体を預け、吹く風に身を任せるその姿は背景も相まって、一幅の宗教画のように神々しかった。

「正直言うとな」
「は」
「……貴様があの場から連れ出してくれたことには…………その、少し感謝しているのだ」

そう言う少佐はこちらに視線を向けてはくださらないが、おそらく私と同じように朱に染まっていることだろう。


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