過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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912:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/26(木) 17:38:05.22 ID:Tdnqcj6Z0
「土方兵曹。それほどまでに坂本のもとにいることが大事なのだな」
「…………は」

その視線を受け止め返すようにして、しっかりと頷く。
自分のしでかしたことに対していかなる弁解も、謝罪もしない。
そんなものは後からいくらでもできる。
ただいまは、自分の思いを正面から閣下に伝えること。それしかできない。
搦め手だの策略だのと言った迂路は、どうも自分の性には合いそうになかった。
…………その結果がこれ、ではあるが。
自分の短慮に嫌気がさす。

長官閣下はしばらく何事か考えておられたが再び私に正対し、告げた。

「ならば土方兵曹。貴官への罰を告げる」
「は」

理由はどうあれ、横須賀鎮守府の長官室で横須賀鎮守府長官閣下の襟首をつかみあげるという行為がどれほどのものか理解できないわけもない。
いかなる処分でも甘んじて受けるだけだ。


「先だって告げた、軍曹への昇進の沙汰を撤回するものとする」
「…………」

長官閣下が続いて告げた言葉。
その言葉の意味を理解するのに数十秒の時を必要とした。
やがてその言葉が持つ意味を理解した時、私は表情が緩まないように必死で表情筋を制御しつつ、長官閣下に敬礼する。

「は。了解いたしました」
「では、帰りたまえ」
「は。誠に申し訳ございませんでした」

必要以上に完璧な一礼を残し、少佐の後に続き長官室を出た。


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