過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/25(火) 00:53:00.52 ID:SXaAH/BDO

ミミちぃ「そっ、そうだ! お互い自己紹介しようよ!」

あともう一押しいけるか、と思ったところで同僚に話題を変えられる。

わざわざ必要だろうかと思ったが反対するのも不自然だ。心象の底上げは潔く諦めることにして話題に乗った。

スラスト「ん、そうだね。人探しもするんだし、しておいた方がいいかな」

スラスト「というか人探し手伝うのが迷惑じゃないなら、だけど」

シリカ「い、いえ、迷惑なんかじゃないです!」

シリカ「むしろお二人のご迷惑でなければ……ぜひお願いします!」

手伝うことはどうやら確定してしまったみたいだ。

まあいい。恐縮しきりで向こうが固辞したら時間も惜しいので引き下がるつもりだったが、こうなればせいぜいこの縁を活用しよう。

こういう恩義による縁故は作っておいて損はない。扱いやすくなるし、偶像としての自分に好意を向けるファンとは違ってリスクが低いから。

心の奥の奥で打算を働かせながら互いに自己紹介する。

ほんの少しだけ心がさざめいたのは、女の子の名前を知ったときだ。

シリカ「あの、あたしシリカっていいます!」

女の子――シリカは、晴れやかに笑って名前を告げた。

スラスト「…………シリカ?」

シリカ「はい、シリカです!」

聞き返したが聞き間違いではなさそうだった。

シリカ。さっきまで……このゲームがまだ単なるゲームだったとき、パーティを組んだアバターと同じ名前だ。

同名の別人、だろうか。あり得る話ではあるが見た感じ、目の前のシリカと記憶にあるシリカとで性格面に違いは見受けられない。

姿形が違うし、偶然と言ってしまえばそれまでだが。
何となく同一人物である気がした。

ミミちぃ「どうしたの、アイドルちゃん?」

スラスト「っ……」

同僚に話しかけられてびくんとする。

不意打ちだった。
いつの間にか考え込んでしまっていたらしい。

見れば、シリカも不思議そうな顔をしていた。



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