過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 和「3冊目、ですね」
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◆OtZIp/YaIxCt
[saga]
2012/11/15(木) 00:15:59.89 ID:0BM+GJxb0
――ベンチ
京太郎「いや、いきなり一緒に来てもらっちゃってすみません」
桃子「いや、いいっすよ」フルフル
桃子「――実際、拾ってもらったのは事実だし」
京太郎「……」
京太郎「――さっきも言いましたけど」
桃子「……?」キョトン
京太郎「俺、東横さんが影薄いなんて思いません」
桃子「――!」ピクッ
京太郎「少なくとも、俺とこいつは気付きました」
咲「そ、そ、そうです!」コクコク
咲「わ、わた、私たちだって気づいたんだから――」
桃子「で、でも……」
桃子「ずーっと、誰からも気づいてもらえなくて」
桃子「それで――」
桃子(……最初は誰からも気づいてもらえないことが悔しかった)
桃子(それは時が経つごとに、寂しさへと変わっていった)
桃子(そして――じきに、諦めにつながった)
桃子(そんな考えにふけりながら、商店街を歩いていたら――)
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