過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公?」華菜「笑えないし!」透華「その6!」
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906:どうにかエンディングへこぎつけるのよー ◆LA9PoGiCNE[saga]
2012/10/04(木) 22:27:37.33 ID:7vBTUv5Io
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天「――――よお、お疲れさん」

 会場を出て廊下に手をつき、ノロノロと歩いていた京太郎の腕を天が掴み、引っ張り上げる。


ひろゆき「頑張ったね、京太郎君」

京太郎「……どもっす」

 ひろゆきの労いに頭を下げる京太郎は、疲労困憊で返事をするのにも一苦労という状態。
 それもそのはず、既に京太郎に体力も気力も残っていない。

京太郎「すみま、せん」

天「ま、しゃあねえわな。手の骨やってんだ、痛み止めでよくあそこまで打てたもんよ」

京太郎「なんかもう、右手の感覚が……ないですよ……」

 肩を貸してくれた天の言葉に弱々しく笑う。

ひろゆき「しばらくは麻雀、控えた方がいいかもね」

京太郎「右手がダメなら、左手を使いますよ」

 苦笑混じりのひろゆきに、そう返す。
 汗を浮かべながら、しかしふてぶてしく笑う京太郎を説得するのは、骨の折れそうな仕事だった。

ひろゆき「あまり僕達の悪いところは見習わないでいいよ?」

京太郎「見習って、ようやく背中が見えたんです……一瞬、本当に、豆粒程度の大きさですけど」

ひろゆき「フフ……怖いね、それは」

 豆粒程度の大きさでも、背中が見えたと答えた京太郎に、ひろゆきは困った風に笑みを浮かべる。

天「そんなこと言われると、まだまだ負けてはやれねえな」

京太郎「どっちも……負けてくれる気なんて、ない……くせに」

ひろゆき「まあね」

天「まあな」

京太郎「ハハ……容赦ねえ、ですね――――」

 ぐったりと引きずられるようにしながら呟いた言葉に、ノータイムで返事する天とひろゆきに、改めて大人げないなと思いながら京太郎は目を瞑る。
 今は……今ぐらいは、自分が勝ったのだという喜びに浸っていたい。
 鎮痛剤の副作用もあるのだろう、考えている以上に京太郎の意識は闇に落ちた。


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