過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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255:前スレリク ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/27(木) 02:50:20.44 ID:4f4EmOxi0
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――だから私は彼を襲えなかったんだ。

同じ布団にもぐって自分の服を少しだけはだけさせて。

恥ずかしくなったから彼の服を脱がせはじめて……そして、妙な喪失感が訪れた。

健夜「……」

ぴたり、と動きが止まる。

やがて私はその手を京太郎君から離した。

健夜「好き……なのになぁ」

目の前にいる彼を愛しているのに。

……だからこそ、目の前にいる彼を襲えなかった。

彼に嫌われたくなかった。

彼に不誠実なことをしたくなかった。

健夜「……やだなぁ、子供みたい」

行き遅れて、生き遅れて、初めてもあげたことのない私だから、子供で間違いないのかもしれない。

いや、この歳でまだ中学生のような恋愛が出来ると思っている私は子供で間違いない。

健夜「……好き」

健夜「好きだよ、京太郎君」

……届かない。

伝わらない。

健夜「……えへへ」

健夜「一緒に寝よっか」

結局私はどこまでも臆病で。

それくらいは許してもらえることを祈りながら、このチクチクとする胸の痛みから逃れるように目を瞑った。


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