過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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292: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/27(木) 22:34:59.79 ID:4f4EmOxi0
透華「勿論貴方を、衣を、一を責めるわけではありませんわ」

透華「貴方には何が何でも勝つ必要がある……でしたら、上手くなることを誰が非難できるでしょう?」

透華「そして、ここ最近貴方と行動をともにしていた一や衣が上手くなることもまた、非難できませんわ」

透華「……それなのに」

透華「それなのに私は嫉妬していますの」

そういって、透華さんは月を見上げた。

しばらく話が途切れる。

……俺は何も話せなかった。

透華「……本当は、もっと前から、一が上手くなる兆候はありましたの」

透華「純も、智紀も……衣にいたってははじめから私より上手でしたけど」

透華「私が見つけた人はみんなみんな、その力を伸ばしていきますわ」

透華「私一人だけ置いてけぼりですの」

透華「追いつこうとしましたの」

透華「けれど、伸びないんですの」

透華「……強いて伸びる時があるとしたら」

透華「私が私でないときだけでしたの」

透華「……それが怖かった」

透華「私という打ち方のまま伸びないことが恐ろしかった」

透華「……そして私は上手くなることを避けましたわ」

透華「自分を失いたくないから」

透華「だから私は、自分を誇示するように目立つことに没頭するようになりましたの」

透華「上が見えないから、横道にそれる」

透華「人生にはよくあることですわね」

苦笑する。


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