68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/28(金) 23:11:07.24 ID:xgioh0dI0
>屋上……やはり外に面している以上、霧がとても深い。
>だが屋上そのものがそんな広くはないので、一通りは見渡せた。
りせ「先輩……またあの担架……」
>……こう何度も続くと、多少の慣れが出てくるな。
>またしても……霊安室の死体の担架、そして日記と人形が置いてある。
陽介「またこれかよ……まさかほんとに、死体が自力で動いてるんじゃねえだろうな……」
雪子「なにこれ……死体なの……!?」
>雪子の顔色が青ざめた……説明は陽介に任せよう。
>とりあえず、また日記を開いてみようか……。
『やあ悠。さっき書いてくれた通り、本を持ってきてみた。君の役に立てれば嬉しいよ。
……君はまだ自分の本当の気持ちに気付いていないのかもしれない。でも無意識ではわかっているんだ。
だから君は私に近づこうと努力している。それは美徳だ、楽園に至る道だ。
そうだ、愛の言葉でも書くことにしようか? この胸に。この心を切り開いて見せられない、その代わりに。
「アイ・ラブ・悠」と。
いや、もう少し気の利いた言葉にしよう。それっぽっちじゃ、まだ私の思いに足りない。
ああ、これはとても甘美な気持ちになれる想像だね。
それに……屋上は私も好きだよ。飛びたくなる。君もそうだろう?
スタンレー・コールマン』
りせ「なんか……日記の内容がどんどん狂ってきてる……」
陽介「つーか『アイラブ悠』って……つまんねえにも程があるだろ」
雪子「………………」
>……おかしい。本来の雪子なら大笑いしそうなギャグだが……。
>顔は……青ざめたままだ。死が一度目前に迫った人間というのは、ここまで意気消沈するものなのか……。
>なるべく早く雪子が立ち直るのを祈るしかない。そして……。
>……問題は、この本だ。さっき希望を書いた通りの本が置いてある。【世界の空想モンスター・ゴースト解説】。
陽介「この本が……まさか本当に届けられるとはなあ」
>一応、読んでみようか……。
>一通りざっと読んでみた……。
>! これは……!
りせ「先輩、どうしたの?」
>これは……この記載された写真は、さっき取った赤い液体か……?
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