12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:46:05.80 ID:egDxkjz6o
ダンブルドアは教材リストの入った封筒を杏子に渡し、孤児院から「漏れ鍋」への行き方をはっきり教えた後、こう言った。
「周りのマグル――魔法族ではない者のことじゃが――その者たちには見えなくとも、きみには見えるはずだ。バーテンのトムを訪ねなさい」
「わかりました」
杏子が呟いた。それから、抑えきれない疑問が思わず口を衝いて出たように、杏子が聞いた。
「アタシの父さんと母さんは魔法使いだったのか?」
「そうじゃ。二人とも優秀な魔法使いじゃった。」ダンブルドアは穏やかな声で言った。
「じゃあどうして死んだんだ?」杏子は拳を握りしめて聞いた。
「ヴォルデモートと言う闇の魔法使いから、きみを守って殺された」
「…………」
杏子は暫くの沈黙から口を開いた。表情からは何も読み取れなかった。
「そいつは今どうしてる?」
「きみを殺しそこね、力を打ち砕かれた」
ダンブルドアはむっつりと言った。
「消えたのじゃ。消滅じゃ。死んだという者もいる。まだどこかにいて、時の来るのを待っているという者もいる。どこかにいるが、力を失ってしまったと考える者が大多数じゃ」
「どうしてアタシを殺そうとしたんだ? どうしてアタシを殺せなかったんだ?」杏子が続けざまに聞いた。
「おお、なんと、きみの質問にわしは答えてやることができん」
杏子には、ここで食い下がってもどうにもならないということがわかった。
「……そうか――それで――アタシの物を全部揃えたら――そのホグワーツとかに、いつ行くんだ?」
「細かいことは、封筒の泣かの羊皮紙の二枚目にある」ダンブルドアが言った。「きみは、一日にキングズ・クロス駅から出発する。その中に汽車の切符も入っている」
杏子が頷いた。ダンブルドアは立ち上がって、また手を差し出した。今度は杏子も握った。
「さようなら、杏子。ホグワーツで会おう」
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