11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/28(金) 09:45:12.20 ID:egDxkjz6o
「ホグワーツでは」
ダンブルドアは言葉を続けた。
「魔法を使うことを教えるだけでなく、それを制御することも教える。きみは我々の学校では教えることも許すこともないやり方で、自分の力を使ってきた。魔法力に溺れてしまうものは、きみが初めてでもないし最後でもない。しかし、覚えておきなさい。ホグワーツでは生徒を退学させることができるし、魔法省は――そう、魔法省というものがあるのじゃ――法を破る者をもっとも厳しく罰する。新たに魔法使いとなる者は、魔法界に入るにあたって、我らの法律に従うことを受け入れねばならない」
「はい、先生」杏子がまた言った。
杏子は盗品を出し終わると、ダンブルドアを見て、素っ気なく言った。
「アタシはお金を持っていません」
「きみのご両親が残したお金がある。これが金庫の鍵じゃ」
「学用品はどこで買いますか?」
「ダイアゴン横丁で」ダンブルドアが言った。「ここにきみの教科書や教材のリストがある。どこに何があるか探すのを、わしが手伝おう――」
「一緒に来るんですか?」杏子が顔を上げて聞いた。
「いかにも、きみがもし――」
「アンタは必要ない」杏子が言った。
「自分ひとりでやるのに慣れている。いつでもひとりでロンドンを歩いてるんだ。そのダイアゴン横丁とかいう所にはどうやって行くんだ?――先生?」
ダンブルドアの目を見たとたん、杏子は最後の言葉をつけ加えた。
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