166:今日はここまで。だんだん少なくなってるねごめん[saga]
2012/10/05(金) 11:56:19.41 ID:3OBbEyfUo
ランプがポッと現れた。マミだ。黄色のガウンを着ている。キュゥべえを連れてる。
「マミさん……」さやかがつぶやいた。
「どうしても行かなきゃならないんだ。通してくれ」杏子が言った。
「……はあ、本当に仕方ないわねえ。私もついていくわ。知る者の務めよ。いいわね?」
「ありがとうございます」さやかとまどかが礼を言った。
「行くぞ」と杏子が声をかけた。
全員が肖像画の穴を乗り越えた。高窓からの月の光が廊下に縞模様を作っていた。その中を四人はすばやく移動した。
曲がり角に来るたび、四人はフィルチかミセス・ノリスに出くわすような気がしたが出会わずにすんだのはラッキーだった。
大急ぎで四階への階段を上がり、抜き足差し足でトロフィー室に向かった。
マルフォイもクラップもまだ来ていなかった。トロフィー棚のガラスがところどころ月の光を受けてキラキラと輝き、
カップ、盾、賞杯、像などが、暗がりの中で時々瞬くように金銀にきらめいた。
四人は部屋の両端にあるドアから目を離さないようにしながら、壁を伝って歩いた。
マルフォイが飛びこんできて不意打ちを食らわすかもしれないと、杏子は杖を取り出した。数分の時間なのに長く感じられる。
「遅いな、たぶん怖気づいたのよ」とさやかがささやいた。
そのとき、突然杖を持った人影があらわれた。ほむらだった。
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