133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 18:58:08.59 ID:acd2hzuCo
 あたしは地べたに座り込む 
  
 あたしの目からは、いつの間にか涙があふれてきていた 
  
 その涙は、頬をつたって流れ落ちる 
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 18:58:34.40 ID:acd2hzuCo
 携帯に着信を知らせる音楽が流れる 
  
 最近のあたしのお気に入りの、J-POPのラブソング 
  
 そういえば少し前、まどかと一緒にCDを買いに行ったこともあったっけ 
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)
2012/09/30(日) 18:59:02.98 ID:acd2hzuCo
 あれから、何日たったかな 
  
 時間の感覚が曖昧で、もうずいぶん長い間外に出てない気がするけど 
  
 あたしは携帯を手にとって開く 
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 18:59:32.42 ID:acd2hzuCo
 杏子『いるんだろさやか。顔出しな』 
  
 突然、あたしの頭の中に声が響く 
  
 あたしは驚いてつい周りを見渡すが、ここはあたしの部屋なんだから誰もいるはずがない 
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 19:00:01.18 ID:acd2hzuCo
 杏子がなんでもないような口調で言う 
  
 こいつなら本当にやりかねないのが怖い 
  
 あたしは仕方なく、杏子を家に招き入れる 
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 19:00:27.73 ID:acd2hzuCo
 杏子「……おい、いい加減にしとけよ」 
  
 杏子があたしの胸ぐらを掴む 
  
 杏子「あたしこの前言ったよな。次に会った時もそんなだったらぶっ飛ばすって」 
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)
2012/09/30(日) 19:00:56.79 ID:acd2hzuCo
 杏子「……どうしちまったんだよさやか」 
  
 杏子はあたしを掴んでいた手を乱暴に離す 
  
 その衝撃にあたしはよろけて尻餅をついてしまう 
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 19:01:22.68 ID:acd2hzuCo
 さやか「心配してくれてありがと。でも、どうしても駄目なの。ちゃんとしなきゃって思うのに、全然体が言うこと聞いてくれないの」 
  
 杏子「もしかして、まどかとなんかあったのか?」 
  
 あたしは無言で答える 
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 19:01:48.99 ID:acd2hzuCo
 杏子「はあ!?」 
  
 杏子が驚いて声をあげる 
  
 あの日の夜、恭介に電話をしてあたしから別れを告げた 
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/30(日) 19:02:15.19 ID:acd2hzuCo
 杏子「なんでさ?好きだったんじゃねーのかよ」 
  
 さやか「それさ、なんか勘違いだったみたい」 
  
 あたしは自嘲気味に笑う 
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