過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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606: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/05(金) 20:40:20.86 ID:ZQDJBcNeo

 オーナーから頼まれている、車の御祓い。

 中途半端なこんな時期に行われるのは、電柱との接触事故を起こした為だ。

 そのドライバーは京太郎ではなく、幸いにも車体に損壊はなかった。

 精々、リアバンパーの一部が破損した程度。今はもう直っている。

 神社仏閣が多い分、奈良の人間はその手の事を気にするのか。

 それとも、なんだかんだ客商売だからなのか。

 ついでに何か食べて来いと渡された金を握り締めて、食い物屋を探す。


京太郎「へえ……とろろ専門店、か」

京太郎「うん、なんだかとろろ専門っていうのも潔い感じがしていいな。うん」

京太郎「よし、ここにしようか」


 神社から、壱の鳥居まで坂を下ったところにあった店。

 駐車スペースは3台ほど。中々に小さな店だ。

 外観を見るに、中々清潔そうで、新しそうだ。

 それなのにとろろご飯というのは、どうにも面白い組み合わせに思えた。

 折角この場所に来たので乳麺でも食べようと思っていたが、そのアンバランスさに心が引かれる。

 引き戸を開け、暖簾を潜った。


京太郎「へー、大和芋のとろろなのか」


 店に入って直ぐ、右手側に芋が陳列されている。

 良く思い浮かべる細長い芋とは違う。

 ジャガイモのように丸く、掘り出したばかりの翡翠の原石が如く、緑色を孕んだ黒い球体。

 ガラスから覗ける厨房を眺めつつ、店員に告げた。


京太郎「はい、1名で」


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