過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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666: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/05(金) 23:28:36.92 ID:ZQDJBcNeo

優希「……だって、そんなこと、一言も」

京太郎「ああ……バイトの事は、確かに言ってない」

京太郎「でもな、何度も言っただろ? 正直、金がキツイから、そういうのはやめて欲しいって」

京太郎「そのとき、お前……なんて言ったか覚えてるか?」

優希「……」

京太郎「……はっ、だよな」

京太郎「『こんな美少女の優希ちゃんに奢れるんだから光栄に思うんだじょ』……だよ。俺は覚えてる」


 乾いた笑いを漏らしながら、組んだ指に、頭を乗せる京太郎。

 やはり、現実感が、薄い。

 彼がこんな冷めた笑いをすることにも、自分がこんな風に思われていたことも、まるで繋がらない。

 それなら今日の今日まで、何故、あんな風に自分に笑いかけていたのだろうか。

 部活がないというのも全部冗談で、誰かが、この悪趣味な悪戯を企画していて欲しい。

 そうとまで思った。


京太郎「俺はな、もううんざりなんだよ」

京太郎「バイト先からシフトを増やせって言われて、その度に部活だからって謝って」

京太郎「部活に出たら出たで、牌にすら触らせて貰えない雑用だけの日々」

京太郎「それでもな、俺がそうやって働いてれば、みんなの力になれるんだって……」

京太郎「初心者の俺より、強い皆が勝つほうがいいんだって……そう、誤魔化してきたけど」

京太郎「……もう、限界だ。限界になった」

優希「……どう、して」

京太郎「は、はは……」

京太郎「ここまで言っても、わからないって……」

京太郎「そうだよな……ハハ、お前にとっちゃ大したことじゃないんだよな、俺のことは」


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