過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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668: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/05(金) 23:49:39.39 ID:ZQDJBcNeo

 鼻先で繰り出される、京太郎の言葉。

 今までになかったくらい、顔と顔が、近付いている。

 それなのに、彼から出される言葉は、自分を責める内容。

 悲しかった。恨めしかった。

 ここまで彼の心に気付かず、ないがしろにしていた過去の自分、恨めしくてしょうがなかった。


京太郎「だからな……俺は、決めたんだよ」

京太郎「もう、部活をやめるって」


 襟を掴む手の力が、不意に緩まる。

 そのまま、重力に任せて、床に落ちた。

 尻を地面に。受身を取れずに後頭部を、壁にぶつけた。

 その衝撃が、知らせている。これは夢でも嘘でもなく、紛れもない現実であると。

 痛みだけでなく、目が涙で滲み始めた。

 ここまで彼を追い詰めてしまったのは、他でもない自分だった。


優希「ごめっ……ごめんなさいっ……! あや、謝るから……私が悪かったからっ……!」

優希「だから……」

優希「もう、変えるからっ……! 嫌なとこ全部、変えるからっ……!」

京太郎「だから、まだ奴隷を続けてくれ……ってか」

京太郎「御免だな。もう、こうしてお前と喋ってるのだって嫌なくらいだ。うんざりなんだよ」


 一句一句が、胸に突き刺さる。

 その痛みに呼応して、両目からは、涙が零れ落ちてくる。

 止められず、喘ぎ、しゃくりあげ、上手く言葉も紡げずに、ただ謝罪を続ける。

 優希にできることは、最早、それ以外に存在しないのだ。


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