55: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:03:09.15 ID:t71y6NXN0
うう……寒い。
1月のとある日、俺は早朝から家を出ていた。
それも昨日、千反田から電話があり……内容は朝早くに会えないか、と言ったものだった。
56: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:03:36.89 ID:t71y6NXN0
厚着をしてきたのは正解だった……していなかったら俺は数時間後、冷たくなって見つかっていたかもしれない。
そんな馬鹿みたいな事を考えながら、途中にある自販機でコーヒーを買う。
奉太郎「……ふう」
57: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:04:20.89 ID:t71y6NXN0
奉太郎「……うう」
体がぶるぶると震える。
……確かこの現象には名前があったはずだ、ええっと。
58: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:04:49.02 ID:t71y6NXN0
〜公園〜
俺が公園に着くと、千反田は既にベンチに座っていた。
奉太郎「おはよう」
59: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:05:20.35 ID:t71y6NXN0
奉太郎「これ、冷たい奴か」
える「ええっと……間違えてしまいまして」
この馬鹿みたいな寒さの中、冷たい缶コーヒーを飲むことになるとは。
60: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:05:51.86 ID:t71y6NXN0
缶コーヒー1本でそこまで胸を張られても……反応に困ってしまう。
奉太郎「今度飯か何か奢ってもらわないと、割りに合わないな」
俺がそう言うと、千反田はムッとした顔をして、俺に向け口を開いた。
61: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:06:17.26 ID:t71y6NXN0
どうにも千反田は本気で言っているのか、冗談で言っているのか判断に困る時がある。
これは冗談だろうと思って、反応を返すと本気で言っていたり……
かと思えば……本気で言っていると思って返すと、冗談で言っていたり、といった事が多々ある。
62: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:06:44.23 ID:t71y6NXN0
奉太郎「そんな事か」
える「……そんな事って、私はそうは思いません」
奉太郎「……もう終わった事だろ」
63: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:07:21.37 ID:t71y6NXN0
奉太郎「……」
パチン、と小気味いい音が乾いた空気に響いた。
える「……い、痛いですよ」
64: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:07:49.11 ID:t71y6NXN0
える「……そういえば」
ふと、千反田が指を口に当てながら、思い出したかの様に言った。
える「新年のご挨拶がまだでしたね」
65: ◆Oe72InN3/k
2012/10/02(火) 23:08:20.76 ID:t71y6NXN0
〜古典部〜
今日は朝が早かったせいもあり、若干眠い。
その眠気から来る機嫌の悪さを俺は里志に向けていた。
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