過去ログ - 極悪人「レイプしてやろうか?」  お嬢様「ええっ!?」
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18: ◆2Ru5HhxpIY[saga]
2012/10/08(月) 10:11:29.79 ID:G1YPl03z0
>>17 ワロタ



村の市場にやってきた。
リリアンが朝食の食料を盗んできたところとはまた別の市場である。
見る限りでは人もそれなりにいるようだ。
肉、魚、野菜などの専門店が並び、店主が大声で売り文句をまくしたてる。

「クライド・・・ここすっごい・・・・・・!なんか、元気湧いてくる!」

「エウジェーニアは、市場に来たことはないんですか?」

「私のお父様が一度連れてってくれたらしいけど、覚えてないかな」

エウジェーニアがその幼い見かけに似合わず、遠い目をして思いを馳せるように言った。
俺は何か盗めるものはないかと、店の商品を品定めしていた。
あの店にはめぼしいものはない。
あっちの店も特にいいものはない。
すべての品が採れたてで新鮮だが、俺は魚屋でもないし、肉屋でもない。
エウジェーニアが喜びそうな品を探しているのだ。

「クライド、あれはどうだ」

リリアンが耳打ちで教えてくれたのは、市場には珍しい、作り物を出品している店だった。
木で作られた小物類のものを以外に、いくつか銀製の首飾りや指輪が並んでいる。
大した値段ではないが、買うのにはもったいない。

「私がエウジェーニアを連れて行くから、そのスキに頼んだぞ」

「任せとけ」

エウジェーニアには聞こえない、裏の会話。
俺は首飾りに目標を定め、ゆっくりと例の店に近寄った―・・・。



「さあ、エウジェーニア。どこか回りたいところはあるか?」

「ん、リリアンに任せる!」

「・・・そうか、じゃあ何か甘い物を売っている店でいいか」

「大賛成!」

私とエウジェーニアは手を繋ぎ、最も人が集まる市場の中心部に出向いた。
・・・カモだらけ。
ある人は財布を無防備にもポケットに突っ込み、ある人はカバンの口が開いている。
“盗ってください”と言わんばかりだ。
私は早速頂戴することにした。
まるで旋風が、そっと人を撫でるように。
しなやかかつ、俊敏な動き。
私の手元には、目標の財布がおさまっていた。

「リリアン、ここ?」

エウジェーニアの足が止まり、ある菓子店を指差した。
鼻腔をくすぐる菓子類特有の甘い匂いが、エウジェーニアの興味を引いたのだろう。

「そのようだな、どれどれ、ちょっと寄ってみるか」

店主は温和そうな男と女だった。
夫婦で経営を営んでいるのだろう。

「あら、いらっしゃいませ」

女の方がペコリと頭を下げ、にこやかに微笑んだ。

「このクッキーを5つほどいただきたい」

「5つですねぇ。・・・・・・はい、25ゴールドです」

一つ5ゴールド・・・か。
3ゴールド位に負けてもらえればいいのだが。
思い立ったが吉日、私はすぐに交渉を始めた・・・。




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