過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで確固不抜……だと……？」誠子「五殺目」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで確固不抜……だと……？」誠子「五殺目」【白糸台】

↓ 1- 覧 板 20

42:ちょっとトラブってました[saga]
2012/10/05(金) 22:43:44.37 ID:lg5MGXDoo
【長野：廃工場】

『大人』と『子供』の戦いは、ここに終止符を打った。

京太郎「・・・どーよ」

衣「・・・少しは、溜飲下がったかな」

透華「ええ、結局ぶん殴ってハイ終わり、という訳には行きませんでしたけど」

敗者は地に伏せ、気を失っている。
三人は思い思いの場所に腰掛け、小休憩のようだ。
後は、ハギヨシを呼んで後始末を任せるだけ。
やり遂げた、成し遂げた、そんな充足感。

京太郎「でも、ま。・・・なんとなく、あの人がこうして欲しかった様な気がするんだよなあ」

衣「討つのではなく、止める。・・・衣だけがそう思ってたら、ちょっと迷ってたかも」

透華「ですが、私達三人は同意見ですわ。お父様が望んだ結末は、きっとこの形です」

この三人の与り知らぬ事ではあるが、龍門渕の当主であった彼は、最後に「この男を止めて欲しい」と願っていた。
その言葉は、無情にも誰にも届くことはなかった・・・だが、その遺志が無意味であったわけではない。
少なくともこの三人は、言葉が無くとも今は亡き人の遺志を理解し、その望みを読み取っていた。

今は既にこの世に亡い大切な人。そんな人の想いと望みを理解する。
自分に都合良く歪める事無く、間違った解釈をすること無く、口の無い死人の言葉を理解する。
そんな、とてつもなく難しい事。
だけどそれが、死者に対する最大の追悼の贈り物なのだ。

悼み、想い、葬る。

これが出来なければ、きっと誰もが大人になれない。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

842Res/388.95 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ