過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」健夜「その１０だよ」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」健夜「その１０だよ」【龍門渕】

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468: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/08(月) 14:58:17.87 ID:4wUjEZh00
～清澄に行くとそこには「ドッキリ大成功！」と書かれたプラカードを持つ両親の姿が！～

復学して数十日後。

あれから、特に困ることも無くいたって普通に暮らしていた。

結局あの屋敷を出ることは無かったから、生活はあまり変わっていない。

せいぜい、ハギヨシさんにしこたま鍛えられたおかげで家事その他諸々が得意になったことだろうか。

それと、1億を手に入れるために頑張ったおかげで、咲達とも戦えるようになったくらいか。

もっとも、闘えるだけで、勝てるわけじゃないけれど。

京太郎「……ああ」

そんなわけで、俺こと須賀京太郎はいつもどおり雑用にいそしんでいるのだった。

いや、どういう意味だよ。

京太郎「ええと……これで大丈夫だよな」

確認するように自分に問いかけながら清澄高校の門を通った。

まあ好きでやってるからいいんですけどね。

あの屋敷で働くうちに雑用根性が身についたのかもしれない、あまり嬉しくない。

たた、と駆け足で部室に向かうと、外で部長が待っていた。

久「あ、須賀君お帰りなさい」

京太郎「ただいま戻りましたー……っと、何で外にいるんですか？」

久「いえ、別に」

京太郎「……ああそうですか」

……まあ、そんな気分になる日もある……のか？

久「……入らないのかしら？」

京太郎「いや……まあ、入りますけど」

京太郎「……」

しかし、部長は俺を中に入れたがっているように見える。

何か中にあるのだろうか。

久「……」

京太郎「……」

……まあ、ここで見詰め合っていても何も始まらない。

部長のことだから妙な悪戯はあるかもしれないけど、せいぜいその程度だろう。

それなら引っかかってやるのもいいかもしれない。

はぁ、と一息溜息を付いて部室のドアに手をかけ、開いた。

パン、と大きな音が同時に響いた。

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