過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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949:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[saga sage]
2014/03/16(日) 22:02:32.23 ID:QsQvF+Eeo


さて、花子の問題を考える。きっと、花子には友達がいない。
ひま子のときは、櫻子を自分で動かせたから、なんとかなったけど、ここでの世界では、未来ちゃんもこころちゃんもみさきちゃんも私は一回もあったことがない。
下手に接触すれば誘拐かなにかだと思われるだろう。

問題は、花子が休み時間も勉強ばかりしているところにあると思う。確かに勉強は大事だが、休み時間まで勉強していては、みんな話しかけづらいと思うだろう。
特に未来ちゃん達の性格が変わっていないならば、休み時間などに積極的に話しかけていけば、友達になってくれるだろう。

そんなことを考えながら、お茶の出がらしを捨てていると、お母さんが来た。

大室母「はぁ、明日はどうしよう」

撫子「ん? どうしたの?」

大室母「いや、花子の先生の家庭訪問があるんだけどね。私明日急に仕事にいかなきゃ行けなくなって」

撫子「明日?」

大室母「って、撫子には関係ないわね」

なるほど、家庭訪問に来てくれるのか。それはありがたい。

撫子「私が先生に会おうか?」

大室母「はぁ? 撫子が会う? 会って何話すのよ!? アナタ花子のことなんか何も知らないでしょ? 今までロクに面倒見てこなかったんだから」

撫子「うん、でも最近心を入れ替えたんだ。花子も櫻子も可愛い妹だなって」

大室母「アンタ最近どうしたの? 本当に変よ?」

どこまで信用されてないんだ私は。それに、花子のことを知らないのは母さんも同じだと直感的に思った。

撫子「じゃあ、母さんは知ってるの? 花子の悩み」

大室母「……」

撫子「花子、勉強が他の子より遅れてて、休み時間も勉強してるんだよ?」

大室母「え……」

やっぱり知らなかったのか。

大室母「困ったわねぇ。塾にでも通わせようかしら。撫子みたいになったら困るし」

見当違いのことを言い始める母親。しかもさらりと酷いことを言う。長女は娘だと思ってないのだろうか?

撫子「とにかく、明日の家庭訪問は私に話させてよ」

大室母「でも、アンタ学校でしょ? 来るのは明日の3時よ」

撫子「大丈夫、明日午前授業だから」

もちろん、午前授業などではない。

大室母「わかったわ。くれぐれも失礼のないようにね」

撫子「うん、わかった」

第464話 反転世界 18 終わり


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