過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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963:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[sage saga]
2014/03/25(火) 20:56:03.52 ID:h9bdlajU0

撫子「そんな……」

「誰の差金か知らないけど、今更いい子ぶっても遅いの!!」

撫子「ごめんなさい……」

なぜだか謝ってしまう私。

「もう帰ってよ!! ねぇ! これ以上私を苦しめないで!!」

八重野母「ごめんなさい。ちょっと美穂ちゃん不安定で。今日のところはお引き取り願います」

私は何も言えなかった。プリントと私のメールアドレスを書いた紙を扉の前に置き、私は帰った。


帰り際


なんで美穂があんな目に合わなきゃいけないんだ! なぜ藍とめぐみは美穂のことをいじめたんだ! なぜ私はそれに対して何も出来なかったんだ!
その思考が私の頭の中を周り巡っていた。どうすればいいのかわからない。
ふと、前を見ると赤い夕焼けが眩しかった。次に襲い来る目眩。あれ、この感覚は……



ここで、異世界へ迷い込む話は唐突に終わる。

気が付くと、辺りの景色が変わっていた。場所は、駅から私の家の中間、まだ寒さの残る空気に雪の塊。
慌てて携帯をポケットから出すと、携帯とは横幅の違うスマートフォン。日付を見ると、3月16日。
私が反転世界へと飛んだ日であった。着信履歴やメッセージ履歴を確認すると、藍や美穂やめぐみ、櫻子、花子などから
急いで、藍に連絡を取る。

撫子「藍!!」

藍『撫子どうしたの? 寂しくなっちゃった?』

撫子「ねぇ! 今日は何やってた!?」

藍『何って、さっきまで撫子に会ってたじゃん』

撫子「ぁぁぁあ。私達って付き合ってるんだっけ?」

藍『そんなこと聞くなんて変な撫子。うん、付き合ってるよ。いつもはそういうこと聞くのは私なのに、変な撫子』

撫子「そ、そんなそんな…………うわぁああああああああああああああああああああん!!」

藍『えっ!? ちょっと撫子なんで泣いてるの!? ちょっと大丈夫? 今そっち行くから!!』

紛れも無くこの世界は元の世界に戻っている。

撫子「なんで!! なんで!! なんでなんで!!! アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!うわァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

かくして、物語はあまりにも残酷で中途半端な結末を迎えた。

第473話 反転世界 27 終わり


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