過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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◆Y79ev7DOE0Zd
[sage saga]
2014/04/04(金) 21:31:13.48 ID:Pydthsn30
第484話 パラレルワールド 11
私は、紙を切り取り、5cm四方の紙がたくさんできるようにした。表には、赤字で六芒星と飽きたという文字を書く。
撫子「ごめん美穂、ごめん藍。やっぱり私あの世界にもう一回行くことにする」
手いっぱいに紙をにぎり床につく。
昼間1時間ほど寝たが、もう4時半になる。かなり眠い。
私はすぐに夢の世界へと旅だった。
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撫子「さて、またここに来た。星は? やっぱりたくさんあるね。やることは決まっている」
私は、スクリーンに片っ端から星を投げ込む。
投げ込んだ先をしばらく観察すると、私が書いた紙が落ちている。それを私自身が拾ったり櫻子が興味を持ったりしている様子が映る。
このスクリーンは、世界を映すものだ。当然その世界に私が影響を及ぼせば、私の影響を受けた世界を見ることができる。
撫子「思った通り、紙は向こうの世界の私の部屋に落ちるんだ」
おそらく、私が私の部屋で寝ているからだろう。そう考えると、リビングで寝たほうが良かったのかもしれない。
しばらく眺めると、紙が落ちている私の部屋に、私の姿が映る。
撫子「この世界は……」
その世界の私は、紙に気がつくと、ノートを開き何かを書き込んでいる。そして、櫻子を呼んで紙を見せる。櫻子は驚いた顔をしている。
撫子「この世界っぽい」
場面が切り替わり、美穂の家の前に立っている私の姿が映った。空の明るさから見ると、日を分けて何日も来ているようだった。しかし、最後の踏ん切りがつかないらしかった。
しかし、反転世界の私にしては上出来だ。後は、私が引き継ごう。
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意識はその世界へと吸い込まれる。
目を開けると私の部屋の机の前にいる。前つけていた日記を出す。
私が書いた日記の下にこの世界の私が追加で何か書いていた。そこには驚きの事実が書かれていた。
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そっちの世界の私へ
もう来ることはないのかもしれないけど、一応書き残しておく。
私の体を乗っ取っている間に随分といろいろなことが変わっていて、びっくりした。
まさか櫻子が私に話しかけてくるようになるとは思ってなかったし、向日葵と仲直りするなんて思ってなかった。
妹との関わり方をもうちょっと考えないといけないと思った。今まで花子の気持ちに気づけなかった気付かなかったなんてバカだな私。
でも、私にはどうにも出来ないと思っていたことをいとも簡単に解決しちゃうなんて不思議。
続けて2つ目の書き残しがあった。
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そっちの世界の私へ
八重野さんの件のメモを見た。確かに、2年のときに一回助けを求められたことあった。
でも、私は自分には関係ないとか、友達いない同類に見られるのがやだとかそういう理由で無視してきちゃった。
すごい後悔してる。何回か、八重野さんの家の前まで行ってみたけどダメ、勇気が出せない。
どうやったらあなたみたいになれるの? おしえて。
撫子「……私だって弱虫だよ」
撫子「でも、なんとかしなきゃいけない。ごめん、またもう一回体貸してね」
櫻子「ねーちゃん……」
撫子「櫻子」
櫻子「また、戻ってきたの?」
撫子「うん。こっちの世界の私に積極的に関わってくれてありがとう。お陰で次の問題も何とかなりそう」
櫻子「まぁ、ねーちゃんには向日葵の件で世話になったからな」
撫子「仲良さそうでなにより」
櫻子「べ、別に仲良くないし」
撫子「じゃあ、行ってきます」
櫻子「がんばって」
第484話 パラレルワールド 11 終わり
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