過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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983:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[sage saga]
2014/04/05(土) 01:14:05.87 ID:5uGR/nDw0

美穂「あ、ありがとう。大室さん」

撫子「撫子でいいよ、美穂」

やり遂げた、肩の荷が下りた感じがする。この世界の私もよく頑張ったと思う。
その日は一日、美穂と話していた。そうすると、次第に周りの人も私達の会話に入り始める。
藍とめぐみという恐怖の対象がなくなったおかげだろうか? どれほど、このクラスは藍とめぐみに怯えていたんだろう。

帰りも美穂を家まで送って行った。

美穂「今日はありがとう。私のためにあんなことまで」

撫子「いや、いいよいいよ。それと、美穂には伝えたいことがある」

美穂「ん?」

撫子「もしかしたら、明日からの私はちょっと性格が変わってるかもしれない。今日みたいに美穂の家まで迎えに行ったり、しゃべるのがもっと下手かもしれない」

美穂「……」

撫子「それでも、美穂の家の前まで行って待っていた私や、藍とめぐみにガツンと言った人とは同一人物だから、仲良くしてもらえるかな?」

美穂「うん、当然」

撫子「後これは無理かもしれないけど、藍とめぐみのことあまり恨まないであげて欲しい」

美穂「……」

撫子「きっと、根はいい人なんだと思う。環境が変えてしまっただけで」

美穂「……わかった」

撫子「それじゃあ、また明日」

美穂「うん」

私は家に帰って今日あったことを日記に急いで書いた。もう、この世界の私も知ってるかもしれないけど。そして、この世界の私が書いた日記の下に言葉を付け足した。


『あなたはきっと大丈夫、今日だって勇気を持って言えたのだから、これからだってできる。だから、頑張ってね』

第485話 パラレルワールド 12 終わり


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