過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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◆Y79ev7DOE0Zd
[sage saga]
2014/04/05(土) 01:14:05.87 ID:5uGR/nDw0
美穂「あ、ありがとう。大室さん」
撫子「撫子でいいよ、美穂」
やり遂げた、肩の荷が下りた感じがする。この世界の私もよく頑張ったと思う。
その日は一日、美穂と話していた。そうすると、次第に周りの人も私達の会話に入り始める。
藍とめぐみという恐怖の対象がなくなったおかげだろうか? どれほど、このクラスは藍とめぐみに怯えていたんだろう。
帰りも美穂を家まで送って行った。
美穂「今日はありがとう。私のためにあんなことまで」
撫子「いや、いいよいいよ。それと、美穂には伝えたいことがある」
美穂「ん?」
撫子「もしかしたら、明日からの私はちょっと性格が変わってるかもしれない。今日みたいに美穂の家まで迎えに行ったり、しゃべるのがもっと下手かもしれない」
美穂「……」
撫子「それでも、美穂の家の前まで行って待っていた私や、藍とめぐみにガツンと言った人とは同一人物だから、仲良くしてもらえるかな?」
美穂「うん、当然」
撫子「後これは無理かもしれないけど、藍とめぐみのことあまり恨まないであげて欲しい」
美穂「……」
撫子「きっと、根はいい人なんだと思う。環境が変えてしまっただけで」
美穂「……わかった」
撫子「それじゃあ、また明日」
美穂「うん」
私は家に帰って今日あったことを日記に急いで書いた。もう、この世界の私も知ってるかもしれないけど。そして、この世界の私が書いた日記の下に言葉を付け足した。
『あなたはきっと大丈夫、今日だって勇気を持って言えたのだから、これからだってできる。だから、頑張ってね』
第485話 パラレルワールド 12 終わり
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