過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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◆Y79ev7DOE0Zd
[sage saga]
2014/04/05(土) 01:15:01.03 ID:5uGR/nDw0
第486話 パラレルワールド 13
私は帰還の準備をした。帰還方法はこの世界に来た時と同じ、六芒星に飽きたと書いた紙を使った。飽きたか、この世界ですることがなくなった私にはちょうどいい単語かもしれない。
帰還の際、この世界の私の存在が消えないように櫻子に見張ってもらうことにした。
櫻子「ねーちゃん。もう、行っちゃうのか?」
撫子「うん。でも、大丈夫この世界の私ももう随分成長したみたいだから」
櫻子「そっか。わかった。後は、私が何とかする」
撫子「ふふ、全く妹なのに生意気なやつだよ」
櫻子「前ねーちゃんがこの世界に来た時も同じようなこと言われたっけ?」
撫子「ははは。どうだったか」
ゴトッ
花子「……」
撫子「花子、おいで」
花子「撫子お姉ちゃん。いなくなっちゃうし?」
花子、こっちの世界の花子は喜びや悲しみといった感情がわかりやすい。
でも、おそらく私の世界の花子も私がいなくなることに不安を感じている。これは、こっちの花子と接していて気づいたことだ。
撫子「大丈夫いなくならないから、これからもこの世界の私を頼るんだよ」
花子「??」
撫子「じゃあ、頼むよ」
櫻子「うん」
目を閉じると驚くほど早く眠りにつけた。
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午前6時、撫子の家についた。インターホンを押すと撫子の母親が出てきた。こんな朝早くに何のようかしらという表情をしていたが、無理を言って撫子の部屋に上がらせてもらった。
そうすると、撫子の体はもうない。
美穂「そんな……撫子……撫子が帰ってこなかったら意味ないでしょ!!」
美穂「撫子は! 藍を!! この世界を選んだんじゃないの!!? なのになんで! なんでなの!!」
美穂「返ってきてよぉぉぉぉぉお!!!」
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「ありがとう」
撫子「まさか、私?」
「うん、乗っ取られてた方の私、あなたのおかげで勇気を出すことが出来た」
撫子「やっぱり、あのとき叫んでたのは私じゃなかったんだね。うん、それならよかった」
「もう行くの?」
撫子「うん。そっちも早く戻った方がいい。あまり世界から離れすぎてると帰れなくなる」
「わかった。本当にありがとう」
撫子「いや、こっちこそ。私もいろいろ気づかせてもらえた。特に花子のことは……そっちの花子はこれからも黒部先生と一緒に協力してね」
「うん、わかった。 それじゃあ、頑張って」
撫子「うん、そっちこそ」
反転世界の私はスクリーンに溶け込んでいって、スクリーンの中で目を覚ましていた。
さぁ、今度は私が帰る番だ。急がないと時間がない。私は様々なスクリーンを見まわることにした。
第486話 パラレルワールド 13 終わり
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