過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」桃子「その11っす！」【鶴賀】

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375:畜生 ◆tXdh2WZ0lM[sage]
2012/10/18(木) 13:53:20.13 ID:yHN+RNV40
ゆみ「何よりも、最愛の君と一緒に入れるんだからな」

ゆみ「君にかわれてよかったよ、わんわん」

ゆみ「それはそれとして」

ゆみ「今日も私も愛玩してくれるのか？」

京太郎「やるべきことが終ったら、ですかね」

ゆみ「おっと、私はその最上位じゃないのか」

ゆみ「くぅ～ん……少し寂しいな」

京太郎「……」

京太郎「その時間がいっぱい取りたいから、どうでもいいことをさっさと終らせるんです」

ゆみ「そうか……ふふ、嬉しいな」

ゆみ「この尻尾が動くならぜひとも大きく動かしたいものだ」

フリフリ、と彼女は腰を振って、さされた尻尾を振るような素振りを見せた。

京太郎「……」

京太郎「……一つ、聞いてもいいですか？」

ゆみ「なんなりと、ご主人様」

怒りを見せない彼女に対して。

悲しみを見せない彼女に対して。

……きっと俺が感じたのは良心の呵責だった。

京太郎「……どうして怒らないんですか」

ゆみ「……はは、簡単な話だな」

ゆみ「私が君を愛しているからだよ」

ゆみ「……京太郎君」

京太郎「だからって――」

ゆみ「……そうだな」

ゆみ「普通は怒るべきところなのかもしれない」

ゆみ「……だけど、京太郎君」

ゆみ「壊れているのは君だけじゃないんだ」

はは、と彼女は笑った。

先ほどまでは気高く見えていたそれが、ひどく歪なもののように見えた。

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